vol.87 間取りは土地で決まる?

例えば、あなたが家を建てる土地が、
東が道路に接している
間口11m×奥行き16.5mの55坪の土地で、
その南に2階建の家が建っており、
そのせいで、敷地の半分ぐらいまで
日陰になっているとしたら、
どのようなお家を建てるべきでしょうか?

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さらに、南だけじゃなく
西と北にも家が建っており
周囲を家に囲まれているとしたら、
そこにどのようなお家を建てるのが
最も理想的なのでしょうか?

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この場合、一般的には、
日陰になっている所を避けて
家を建てようとします。

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つまり、陰になっていない部分にだけ
家を建てようとするため、
必然的に2階建ての家になるというわけですね。

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そして、1階の日光が入ってくる場所には、
リビングや和室をつくり、
日が当たらなくていい場所には、
お風呂や洗面やトイレといった
水回りを配置すると思います。

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2階には、寝室や子供部屋といった
プライベートルームを配置し、
出来るだけ、全ての部屋を
日当たりがいい南に配置し、かつ、
その南にはベランダをつくるのではないでしょうか。

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さらに、道路面である東からも
朝の光がたくさん採り込めることから、
東にも大きな窓をつくり、
東と南からたくさんの光が
採り込めるようにすると思います。

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これが、この土地に建つ、
最もポピュラーな間取りですね。

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ですが、残念ながらこのポピュラーなお家は、
実際住んでみると、
様々なデメリットを痛感することになります。

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例えば、1階のリビングにつくった
大きな窓から見える景色は、
「すぐ南に立ったお家の裏側」です。

つまり、エアコンの室外機や給湯器、
換気扇によって汚れた外壁や
ゴミが並べられた勝手口などを
眺めながら暮らすことになります。

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それゆえ、そうならないように、
隣との境界に目隠しを設置することになります。
そうしないとカーテンも開けられないので、
家の中が薄暗くなってしまうし、
せっかくつくったウッドデッキも、
使いにくくなりますしね。

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では、道路面につくった大きな窓はどうでしょうか?
これらの窓からは、光もたくさん入ってきますが、
同時に視線もたくさん入ってくるため、
カーテンを開けることが出来ません。
そして、光が遮られ家の中が薄暗くなってしまいます。

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また、2階につくった子供部屋は、
小さな子供たちにとって、
使いやすいのでしょうか?

もちろん、そんなはずはありませんよね?
子供たちはお母さんの近くで居たいものだし、
散らかしたおもちゃを
片付けることもままならない子供たちが、
さらにそれを自分の部屋に
持って行くとは考えにくいですもんね。

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つまり、リビングやダイニングに
荷物の全てが集中してしまうというわけですね。
結果、片付けしにくい家となり、
同時に、掃除もしにくい家になってしまう、
というわけですね。

ざっと、挙げると、
こういったことがこのお家を建てた場合、
考えられるって感じですかね。

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ということで、次回は、
この土地にはどのような家を建てるべきなのか?
全く違う視点でお伝えしていきたいと思います。
この土地の可能性をより引き出す家づくりの考え方です!