vol.61 住みやすい家にするために?

“リビングダイニングの窓は南につくりたい!!”
と、家づくりをする皆さんが希望されます。

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そして、ほぼ全ての方が
リビングダイニングの南に大きな窓を設置します。

しかし、
「窓としての役割を果たすことが出来るのか?」
をちゃんと考えずに
南側に大きな窓を設置されている方がたくさんいらっしゃいます。

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その結果、ほとんどのお家が、
その窓から充分な光が確保出来ず、
想像していた明るく開放的な
リビングダイニングとは正反対の、
薄暗く閉鎖的なリビングダイニングが
出来上がってしまいます・・・

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なぜ薄暗いリビングになるのでしょう?
リビングダイニングを、
明るく開放感あふれる空間にするためには、
一体どのようにすればいいのでしょう?

その答えは、
土地の状況や周囲の環境によって異なります。
今回は1つ例に挙げてみましょう♪

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例えば、家を建てる土地の
すぐ南に隣接して家が建っているとしたら、
あなたの家のリビングを敷地の一番南に配置し、
かつ、その南面に大きな窓をつくっても、
その窓からは充分な光が入ってきません。

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南に建っている家と
あなたのリビングの窓との間に
距離が充分にとれないからです。

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それゆえ、こういった土地の場合、
家の中が暗くならないように、
東面や西面にも大きな窓をつくるようになります。

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しかし、東や西にも家が建っているとしたら?
もちろん、南と同じように
充分に光が入ってきませんよね?

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あるいは、家が建っていなかったとしても、
それはイコール周囲から丸見えになる
ということでもあるため、
結局、カーテンが開けられなくなってしまい、
充分な光が採り込めません。

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それゆえ、もっと別の解決策を考える必要があります。

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解決策その1:リビングの位置を南にこだわらない

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周囲が家に囲まれている敷地の場合、
光を採り込むためには、
隣に建っている家との間に充分な距離を
確保しなければいけないので、
光を採り込みたいリビングの窓を、
隣に建っている家から離れた位置に
つくらなければいけません。

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例えば、リビングを一番北に配置し、
その南に中庭(外)をつくり、
リビングの窓を南面につくるといった感じですね。

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こうすることで、
必然的に南に建っている家との間に距離が生まれ、
たくさんの光を家の中に採り込むことが出来ます。

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また、この場合、
同時に東や西に建っている家からも
充分な距離が出来るため、
一日中光がたっぷり家の中に射し込んできます。

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おまけに、中庭の窓は周囲から全く見えないため、
カーテンをする必要がないし、
周囲の目を気にする必要もないため、
家の中で快適に過ごしていただくことが出来ます♪

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解決策その2:もっと高い位置から光を採り込む

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また、中庭をつくる余裕がないとしたら、
吹抜けをつくることで、
より高い位置から光を採り込むという方法もあります。

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こうすることで、
安定的に光を室内に採り込むことが出来るし、
太陽高度が低くなる冬には、
リビングダイニングの奥にある
キッチンまで光が射し込むようにもなります。

この場合も、
1階に大きな窓をつくる必要がなくなることから、
中庭同様に、周囲の目を気にすることがない、
プライバシーに優れた住まいがつくりやすくなりますしね。

いかがでしょうか?

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家の間取りは、
その土地の周囲の状況や環境に合わせて考えなければなりません。
土地や環境を充分に考慮せずに
家を建ててしまった場合、
実際住んでみると、
ものすごく住みづらい家になってしまう
可能性が高くなる…ということでもあります。

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敷地に合わせて設計することで
明るくて住みやすい住まいをつくりたいですね♪