vol.6 2階の子供部屋は使いやすい?

敷地に合わせて家を建てるのが原則だとすると、

ほとんどの家が平屋になるべきなのですが、

実際に建っている家のほとんどは2階建てです。

しかし、2階建ての家は無駄が多く出来やすく

かつ使いにくくなってしまうため、

この観点から考えても、

やはり家は出来るだけ平屋にすべき、なんですよね。

おはようございます。

SIMPLENOTE京田辺・城陽スタジオです。

例えば、2階建ての家は、

子供部屋を当たり前のように2階につくるのですが、

果たして、この子供部屋は使いやすいのでしょうか?

子供が小さい間は、

子供たちは2階の子供部屋で遊ぶことができません。

というのも、小さな赤ちゃんを

親の目の届かないところで遊ばせることは難しいですし、

ある程度一人遊びができるようになったとしても、

親と離れたところで居るのは心細いようで、

おもちゃを2階からリビングへ

せっせと運んできて、リビングで遊ぶ・・・

ということになります。

また、子供のおもちゃや荷物を

毎日毎日、いちいち2階まで持ち運びするのは、

とっても面倒くさいですよね。

結果、リビングダイニングの空いたスペース

子供の荷物が全て置きっぱなしになり、

リビングダイニングがモノで溢れてしまいます。

それゆえ、2階建ての家では、

1階にリビングダイニングとは別に

和室をつくることが当たり前となっています。

普段は、子供たちの遊び部屋として使いながら、

親御さんが泊まりに来た時や

お客さんが来た時にも使える部屋として。

しかし、収納を含めた和室の広さが

仮に6帖だとしたら、

この和室をつくるために、

一体どれくらいコストがかかるのかご存知でしょうか?

もし、そのコストに180万円ぐらいかかるとしたら、

果たしてこれだけのコストをかけてまで、

この部屋をつくる必要があるのでしょうか?

もし、子供部屋を1階につくることで、

子供部屋が客間としての用途も兼ねられるとしたら?

子供部屋を1階につくれば、

子供たちが部屋を建ったすぐから使えます。

リビングダイニングに置きっぱなしになる荷物を、

自分たちの部屋に片付けられるようになるし、

親の気配が感じられるところで

安心して遊ぶことが出来るからです。

結果、子供部屋は、

いつも散らかった状態になってしまうと思いますが、

その代わり子供部屋を2階につくるよりも、

リビングダイニングを

美しい状態で保ちやすくなるのではないでしょうか?

友達が子供を連れて遊びに来てくれた時も、

子供部屋で遊んでいる子供たちの様子を見ながら、

リビングダイニングでゆっくり会話が出来ますしね。

また、子供が小さいうちは、

家族みんな寝室で一緒に寝るため、

親御さんが泊まりに来た時は、

子供部屋で寝てもらえばいいわけですしね。

さらに、子供部屋を1階につくれば、

将来的なメリットもあります。

子供たちが家を出て行った後

自分たちの寝室として使うことも出来るし、

大きな納戸として使うことも出来ますからね。

つまり、その用途としてずっと使わない部屋を

兼用で使うように考えれば、

変化する年齢や家族人数、ライフスタイルに合わせて、

無駄なく家が使えるようになるし、

合理的に建築コストをカットしながら、

住みやすい家が出来上がるというわけですね。

誰しも歳をとれば足腰も弱ってくるため、

1階に部屋を多くつくっておいた方が、

1階の部屋や収納不足を原因とする

余分な増改築コストもカット出来ることになりますしね。

ということで、知らない間に

頭の中で出来上がってしまっている

常識に縛られた家づくりをするのではなく、

実際に暮らすことを想像しながら、

合理的に家づくりをしていただければと思います。