vol.57 住宅ローンの考え方?その2

住宅ローンには、
変動型と固定型の商品がありますよね。
ただ、どっちが良くてどっちが悪い
ということはありません。

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その理由は、
変動・固定それぞれに
メリットとデメリットの両方があるからです。
そして、どのメリットを享受し、
どのデメリットを回避すべきなのか?は、
借りる人の状況によって異なるからです。

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例えば、
あなたに自己資金がなく、あるいは少なく、
かつ土地から買わなければいけないとしたら、
絶対に変動金利を選ぶべきではありません。

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土地を買わなければいけない分、
家づくりの予算が上がるし、
自己資金が少ないと、
返済期間を長く設定せざるを得ないからです。

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それゆえ、このような状況の方は、
“金利上昇に伴う返済負担アップ”という
リスクが回避出来る固定金利を選ぶ方が、
多少金利が高くとも良いと思っています。

しかし、金利が高くなれば、
その分、借り入れ出来る総額が減ってしまいます。
また、固定型は変動型よりも初期経費が余分にかかるため、
家にかけられる予算がさらに減ってしまいます。。。

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そして、これを理由に、
多くの方が目先のことを重視して
変動型の住宅ローンを選んでしまうのですが、
このような選び方は完全に間違っています!

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✔65歳までに完済出来るように考える

住宅ローンは何歳までに完済したほうがいいのでしょう?
基本的には、
65歳までに完済することを前提として考えましょう。

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というのも、退職後の夫婦の最低生活費は、
とてもじゃないけど年金だけでは足りません。
また、家賃やローン返済はこの中に含まれてないからです。

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例えば、仮にあなたの年齢が35歳だとしたら、
出来れば、ローンの返済期間は30年で設定し、
そこから逆算した予算で家づくりをすべきです。

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そして、ローンだけで
思い描く家づくりをするのが難しいとしたら、
不足分だけ自己資金を入れるようにするか、

あるいは、自己資金が充分にないのであれば、
予算を減らしながら家づくりをすべきです。

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あなたとあなたの奥さんが
死ぬまでずっと働き続けることさえ出来れば、
少々オーバーローンになっても、
やっていけないことはないと思います。

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でも、あなたや奥さんが体調を崩して
働けなくなってしまったら?
あなたや奥さんが勤めている会社が
なくなってしまったら?
親御さんの介護のために、
あなたや奥さんが働けなくなってしまったら?

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このように、この先何が起こるかは
誰にも分かりません。。。

なので、そのリスクを回避するためにも、
文字通り無理のないローンを組み、
あなたにフィットした予算で
家づくりをしていただければと思います。

家づくりでは、家事室がほしい!ここに収納がほしい!
など理想を追い求めることも非常に大切なことですが、
なにより大切なことは、
心にゆとりを持って暮らし続けることですから!