vol.54 自由設計だからこそ〇〇費用が抑えられる!

家づくりの予算を抑えなければいけない場合、
あなたはどうしますか?

予算圧縮を家だけに集中させてしまうと
住みにくく品質が悪い家になってしまうし、
そもそも、家だけでは、
そこまで大きな予算の圧縮にならないからです。

 また、予算圧縮のためには、
同時に、庭の予算圧縮も欠かせない要素なのですが、
その実現の鍵を握るのが土地選びです。

  では、家づくりの予算を圧縮するためには
どのように土地選びをすればいいのでしょうか?
その秘訣を3つに分類して
お伝えしていきたいと思います。

 秘訣その1:土地の日当たりの良さにこだわらない

土地の値段は、日当たりの良さに大きく左右されます。
つまり、日当たりが悪そうな土地は安く値段がつけられ、
日当たりが良さそうな土地は高く値段がつけられる
ということです。

しかし、日当たりが良いということは、
イコール(=)家が建つ南側がオープンな状態になっている
ということでもあります。

 となると、その南につくった大きな窓は、
そのままでは外から丸見え状態になってしまいます。
そして、視線を防ぐために
カーテンをせざるを得なくなります。

 また、大きな窓の防犯を強化するため、
かつ、台風の強風から家を守るため、
かつ、暑くて厳しい直射日光を防ぐために、
その大きな窓にはシャッターまで
つけざるを得なくなります。

 その上、防犯を強化するためには、
塀や庭にも多額の工事費用を
かけざるを得なくなってしまうわけですしね。

 そして、これらが積み重なった結果、
家や庭にかかる費用までも割高になり、
土地・家・庭の三拍子そろって
割高な買い物をしてしまうというわけです。

 ✔なんのための自由設計、注文住宅なのか?

他方、日当たりが悪そうな土地は、
メチャクチャ不人気であるため、
ずいぶん割安で購入することが出来ます。

 また、不動産屋さん側から見ると、
売れにくそうな土地ほど早く処分したいので、
大胆に値段交渉が出来、
さらにお得な値段で土地を購入しやすくなります。

 それゆえ、土地価格を圧縮するためには、
誰もが狙わないこういった土地を
狙うようにすべきなのですが、
「日当たりが悪そうな土地=暗くてジメジメした家になる」
というネガティブなイメージが
先行してしまっていることから、
どうしても、こういった土地を避けがちになります。

 ですが、自由設計というのは、
その土地が持つメリットを活かすと同時に、
その土地が持つネガティブなデメリットを
解消するための手段です。

 例えば、太陽の光を採り込みたい
リビングダイニングキッチンを、
南に建つ家から十分な距離をとった場所につくれば、
たとえ日当たりが悪そうな土地であったとしても、
明るくて開放的なリビングダイニングキッチンを
つくることが出来ます。

 あるいは、より高い位置から太陽の光を採り込めば、
たとえ日当たりが悪そうな土地であったとしても、
明るくて開放的なリビングダイニングキッチンを
つくることが出来ます。

 つまり、その土地が持つデメリットは、
設計次第で解決することが出来るというわけです。

  明るく開放的な家をつくるために、
土地の日当たりの良し悪しは、
ほぼ関係ないといっても過言ではありません。

  なので、この事実をご理解いただき、
同じエリアで、同じ環境で、
より安く土地を購入していただければと思います。