vol.47 イニシャルコストとランニングコスト?

家の大きさは、

単純に建築費用を左右するだけでなく、

それに付随して様々な費用にも影響します。

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例えば、40坪の家と25坪の家では、

冷暖房にかかる電気代も大きく違います。

床面積が広くなった分、体積も大きくなるからです。

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また、40坪の家と25坪の家では、

建物にかかる固定資産税や

都市計画税も違ってきます。

では、土地の広さに関してはどうでしょうか?

もちろん、25坪の家を建てるよりも、

40坪の家を建てる方が、

より広い土地が必要となりますよね?

そして、土地の面積が大きくなると、

土地の固定資産税や都市計画税も高くなります。

また、土地が広くなると、

外構工事費用も高くなってしまいます。。

つまり、家の大きさは、

単純に建築コストに影響を与えるだけではなく、

様々な費用にも影響を及ぼしているんですね。

家をコンパクトにするためには?

家づくりの予算を抑えるためには、

家を大きくしないことが重要なのですが、

とはいえ、やみくもに家を小さくしたのでは、

住みにくい家をつくってしまうことになるので、

必要・不必要をよく精査しなければいけません。

例えば、“廊下”について考えてみましょう!

廊下は、部屋と部屋をつなぐための、

ただ通るだけのスペースなのですが、

この廊下をつくることによって、

家の中には温度差が生まれやすくなります。

廊下へと続くドアは、

基本ずっと閉めっぱなしになるからです。

結果、夏は涼しい部屋と暑い部屋の差が

極端に出てしまうことになります。

また、冬は暖かい部屋と寒い部屋の差が、

極端に出てしまうことになります。

これが、廊下がもたらす状況ですね。

この廊下にも、部屋や収納と同じように

コストがかかっています。

換算すると1㎡あたり約15万円ですね。

仮に、この廊下が全体で6帖あるとしたら、

その面積は10㎡となり、

そこには150万円ものコストがかかっている

ということになるのですが、

単純にこれっていらないと思いません?

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部屋の数や広さなども、考えてみましょう!

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例えば、お子さんが3人の場合、

6帖ずつの広さで部屋をつくってあげるとしたら、

6×3=18帖というスペースが必要になります。

しかし、子どもたちが子供部屋を何年使い続けるでしょうか?

いずれ独立し、家をでていくことがほとんどではないでしょうか?

この子ども部屋にも、

廊下同様にコストがかかっています。

18帖という広さには、

約450万円コストがかかっています。

もし、この広さを縮めることが出来るとしたら

建築コストを抑えることが出来るようになります。

そして、その浮いたお金を、

子どもたちと遊びに行く費用や、

子どもたちの教育資金といった費用に使うことができます。

これらは、ほんの一部ですが、

少しずつでも、無駄かもしれない部分を

カットすることが出来れば、

家をコンパクトにすることが出来、

結果、余分な建築コストと、

それに付随する余分なコストを、

抑えることが出来るようになります。

そして、その浮いたお金を、

暮らしをより豊かにするためのコトに

使っていただけるようになります。

ほとんどの人にとって、家づくりは、

一生に一回きりのことだから妥協したくないですよね。

後悔したくないからやりたいことを全部詰め込みたいって思いますよね。

でも、「がんばりすぎた」家が

あなたのこれからの大切な人生の

大きな負担となってしまうことのないようにしなければなりません。

今だけにとらわれず、10年後、20年後、50年後も

安心して暮らせるように、現実に目を向けて

家づくりを考えていきたいですね♪