vol.243 太陽光発電設置のルール

円安による物価高の影響は
私たちの生活に密接している電気料金にも出てきており、
とりわけ新築時は電気料金の契約形態が新しくなると同時に
家族人数も増え電気使用量が増えるため
電気料金がグンと上がる傾向があります。

ゆえ、これから家を建てる方は、
この事実を知った上で
家づくりの計画を立てなければいけない
というのが弊社の考え方です。

電気料金は生きている間ずっとかかり続けるコストだし、
これに対する対策をしていないと
それこそローン返済に支障が出る
可能性だって充分あり得ますからね。

まず、家を建てる人にとって
電気料金の支払い負担を軽減するために欠かせないことが
太陽光発電の設置です。
太陽光発電を載せると電気が自給自足出来るようになり、
電気料金の値上げに一喜一憂する必要がなくなるからです。

ゆえ、基本弊社では
全ての方に太陽光発電の設置をオススメしているわけですが、
この際、パネルの設置費用は住宅ローンに組み込むのではなく、
住宅ローンとは別で10年ローンを組んでいただくようにしています。

理由は2つ。
1つは、返済期間が短いほど利息の支払いが少なくて済むから。

仮に、国内メーカー太陽光発電パネルを10KW設置し、
それに200万円かかるとした場合、
固定金利1.4%にて35年返済でローンを組んだとしたら、
6,026円×420回=2,530,920円が総返済額になるのに対し、
(変動金利の場合、総返済額が確定しないので
確定出来る固定金利で試算しています)
10年返済で別ローンを組んだ場合、金利は1.7%と高くなるものの、
18,315円×120回=2,197,800円となり、
333,120円も利息の支払いを圧縮出来ますからね。

そしてもう1つの理由が、住宅ローンとは別に
太陽光発電のローンを負担することになったとしても、
太陽光発電を設置せず電力会社に電気料金を払い続ける
という選択をするより確実に家計の負担が小さくなるからです。

そして、太陽光発電パネルの返済を10年で終わらせることによって
それ以降家計の負担が大幅に軽減され
そこから大きな利益を生み出してくれます。
その利益たるや、ご家庭によって差異はあるものの
標準的な数字を挙げるとすると
年間で20〜25万円ぐらいではないでしょうか。

そんなわけで太陽光パネルの設置を標準化し、
その返済を10年にしてもらっているという次第であります。

もちろんキャッシュで支払えば
利息を一切払う必要がなくなるので、
さらなる経済効果を生むことになるのですが、
この場合、手元に残るお金が急激に減ってしまうことになり、
お金の不安が芽生えることになったり、
別のことにお金が使えなくなるというデメリットもあるので、
これは基本オススメしていません。

要は、あくまで太陽光発電パネルの設置費用は、
太陽光発電が生み出すお金で支払いをしていってもらうという
投資とリターンの考え方というわけです。

ぜひ参考にしてみてください。
それでは、、、