vol.198 家の良し悪しを大きく左右する窓?

 

この図のような分譲地に家を建てる場合、
このような配置で家を建てることになります。

しかし、この配置で家を建てた場合、
北側接道の場合にせよ、南側接道の場合にせよ、
それぞれに何らかの問題が発生します。
では、それぞれのケースで考えていってみましょう。

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北側接道の場合

北側接道で、かつ3方全て家に囲まれているとしたら、
赤い波線部分に大きな窓をたくさんつくっても、
それほど光は入ってきません。
隣の家との距離が近いからです。

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そのため、赤の波線部分に
大きな窓をつくることを前提とした間取りではなく、
室内に光が採り込みやすくなるように
間取りを考えないといけません。

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そうしないと、日中ずっと光が入ってこない
リビングダイニングキッチンになってしまい、
朝から照明なしでは過ごせないような
薄暗くどんよりした家になってしまいます。

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南側接道の場合

南側接道は一見、
光がたっぷり射し込む明るい家になるような気がします。
しかし、南に部屋を配置し、
青の波線部分に大きな窓をつくってしまうと、
外から丸見えになってしまいます。

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結果、視線を防ぐためにカーテンが必要になり、
そのカーテンが開かれることは、おそらく一生ありません。

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また、窓から侵入してくる直射日光が厳しいため、
シャッターによってその光線を遮断しているお家も
よく見かけます。

しかし、これでは、
家の中に全く光が入ってこなくなるので、
薄暗いどころか真っ暗な家になってしまいます。

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さらに、日当たりが良いからと、
南に大きな窓をたくさんつくれば、
窓を見ただけで家の間取りが分かってしまう、
防犯面に不安を抱えた家になってしまいます。

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結果、カーテンやシャッターだけでは物足りず、
庭に目隠しを設置したり、高い塀を設置したりと、
外構工事にも工夫が必要となり、
さらなる出費を招くことになってしまいます。

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✔むやみに窓をたくさんつくることはデメリットになる

このように、ただ単純に南に窓をつくれば、
それだけで明るくなるわけでもないし、
窓をたくさんつくれば、
それだけで明るくなるわけでもありません。

また、窓をたくさんつくれば、
その分カーテンやシャッター、
そして目隠しや塀といった
余分なコストがかさむことになるだけですし、
窓をたくさんつくれば
外観に汚い垂れジミを、
余分につくってしまうことにもなります。
そして、外壁の汚れが気になり、
塗り替えサイクルが早まり、
さらなる余分な出費を招いてしまうことになります。

さらに、もっと突っ込んだ話をすれば、
窓をたくさんつくれば、
その分、断熱性能は低下するし、
耐震性能も低下することになってしまいます。
窓が多い分、壁が少なくなるわけですからね。

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ということで、
土地を選ぶ時も、そして間取りを考える時も、
光をどうやって採り込むのかを
しっかり考えながら進めていただければと思います。

そうすることによって、
カーテンやシャッターなどのコストが
必然的に省けるようになるし、
目隠しや塀などの余分なコストも省けるようになります。

また、窓の数も最小限に抑えることが出来れば、
必然的に断熱性能も高くなるし、
同時に耐震性能も高くなります。
そして、外壁に出来る垂れジミも減ることから、
外壁の塗り替えサイクルも長くなります。

そして、なによりプライバシーが担保された
とっても居心地がいい住まいが出来上がります。

ぜひ、こんなたくさんのメリットに囲まれた
素晴らしい住まいづくりをしていただければと思います。