vol.188 インフレの中のづくり?

ウッドショックによる住宅価格の値上がりは
ようやく落ち着いてきつつあるのですが、
木材の派手な値上がりを隠れ蓑にして
様々な資材が地味に着々と値上がりしているため、
建築費は今なお上がり続けています。

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コロナショックによる経済のダメージを最小限に食い止めるために
世界の銀行がお金をばら撒いたおかげで
世界的にインフレが起こってしまい、
この流れが止まるにはもうしばらくかかりそうですね。

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日本は原材料とエネルギーの多くを
輸入に頼っているので、
この影響をモロに喰らってしまっています…

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というわけで今回は、こんな流れの中
家づくりをどのように考えるべきなのかについて
個人的な意見を述べていきたいと思います。

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✔️負担を減らす家づくり

結論としては、住宅の価格は上がっても
家づくりの予算は出来るだけ上げるべきじゃない
というのが個人的な意見です。

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住宅会社サイドとしては、住宅価格の上昇に合わせて
家づくりの予算を上げてもらえると嬉しいというのが本音ですが、
先立って物価ばかりが上がり、
賃金の上昇が追いついていないのが現状ですからね。

では、原材料価格が高騰している中でも、
負担を上げないように家づくりをするためには
どうすればいいのでしょうか。

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まず、前向きに考えていただきたいことが、
土地を買わないという選択肢です。
つまり、実家に余っている土地がある場合は、
そこを使うことを優先して考えてください
ということです。

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おじいちゃんやおばあちゃんが住んでいた空き家。
実家の敷地の余っているスペース。
田んぼや畑や、持て余している土地などですね。
土地を買わないで済むとなれば
数百万どころか1000万円以上
予算を軽減することが出来る可能性があります。
そんなわけで、
親の近くに住むのは感情的に嫌だなあ~
不便だから嫌だなあ~
という気持ちは当然あると思いますが、
これまで以上に前向きに検討いただく方がいい
と思っている次第であります。

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そして、もう1つ
これまで以上に考えた方がいいことが、
家の面積を闇雲に増やさないことです。
家の面積は家の価格に一番影響を与えるからです。

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なので、これまで家を建てた人がこうしているからとか、
自分の実家がこうだったからということに
縛られないようにしてもらえたらと思っています。

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これに関しても、実家の近くに住めば、
実家の余った部屋や収納を利用させてもらうことだって出来るので、
必要以上に部屋数を増やしたり、
必要以上に部屋を広くしたり、
必要以上に多く収納をたくさんつくる必要がなくなり、
家の面積をギュッと圧縮しやすくなります。

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そしてその結果、建築費も抑えられるし、
固定資産税も幾分抑えることが出来ます。
また、家がコンパクトになった分
電気代も幾分抑えられるでしょうし、
外壁塗り替えのメンテコストや将来の修繕コストも
きっと抑えられるようになるでしょう。

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そして、親の近くに住めば
子育てに協力してもらいやすいですよね。

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まあ、あくまでこれは
メリットばかりに目を向けていて、
デメリットに目を向けていない意見なので、
そこをクリア出来ることが
大前提となってくるんですけどね。

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とはいえ、予算的な問題は
今後の生活を左右する大きな要因となるので、
ご夫婦でよく話し合って
家づくりに取り組んでいただけたらと思います。

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プライバシーさえ守れれば、
実家の近くでもストレスをそう感じることなく暮らせるでしょうし、
小さな家でも、間取り次第で最高に快適な暮らしが出来るので、
そんな暮らしを想像してみたいという方は
ぜひ一度シンプルノート京田辺・城陽スタジオへ
ご相談にいらしてください。