vol.174 間違った認識と正しい知識?

投資には多かれ少なかれリスクがつきものですが、
「失敗」とか「減る」というネガティブなメージが強いがゆえに
後ろ向きになってしまう方が多いと思います。

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また、投資をするには「まとまったお金が必要だ」
という誤ったイメージがあるため、
お金持ちの資産家だけが出来るものだと
思い込んでいる方も決して少なくないのではないでしょうか。

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そして、それに加えて投資をやってみたいと思っても
口座開設の手続きが面倒くさいのと、
何をどのように買えばいいか分からないという理由で
止まってしまっている方も多いのではないかと思います。

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しかし、銀行に預けていてもお金が増えない現在、
例外なく誰もが投資に目を向けざるを得ないのが現実であり、
家も持つとなると、なおのこと
投資に前向きに取り組んでいただくべきだと考えているので、
「冒頭のイメージは全く間違っているよ!」
という話を今回はしていきたいと思います。

間違った認識の正体

投資に回した資金は、
短期的には増えることもあれば減ることもあります。
ゆえ、一番やってはいけないのが、
まとまったお金を一気に突っ込むということです。

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この場合、運良く増えればその恩恵も大きいですが、
運が悪ければ大きな損失が生じ、
最悪の場合、減ったところで怖くなって
売ってしまうという行動に出てしまいます。
そして、大きな損失が確定してしまうわけですが、
これが世間で言われているいわゆる投資が危ないというやつです。

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ゆえ、一気にお金を突っ込むのではなく、
毎日、毎週、毎月どれでもいいので少しずつ買っていかなければいけません。
そうすれば、増えた日に買う場合もあれば、減った日に買う場合もあるので、
うまくリスクを分散しながら積み立てていくことが出来るからです。

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なので、投資をするにあたっては、
まとまったお金をつくるのではなく、
毎日積み立て出来るぐらいの余剰資金をつくることから
始めていただければと思います。

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具体的な方法としては、
定期預金や生命保険に向けている資金を見直すこと。
かつ、家づくりや車にかけるお金なども極力減らすこと
ではないでしょうか。

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このやり方で積立をしていけば、過去のデータから推測する限り、
中長期的には年間で平均約7%の割合で増えていく可能性が高いし、
(年率7%ずつ増えていくとしたら10年後には2倍になるイメージです)
あるいは、少なく見積もってその半分の3.5%だとしても
20年後にはお金が2倍になるイメージなので、
まずはこのような考え方で投資を始めていただければと思います。

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現在は、「つみたてNISA」という
投資によって増えたお金に通常かかる
約20%の税金が免除される制度もあるし、
「iDeCo」(個人型確定拠出年金)という
増えたお金にかかる税金の免除に加えて
掛け金も全額所得控除になる制度もあるので、
この2つの制度を利用しながら今後の暮らしに備えていきましょう!

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これらの制度を利用しながら長期積立投資をすれば、
きっと家を建ててもお金の不安なく暮らしていけると思うので、
ぜひ前向きに考えていただければと思います。