vol.170 家の予算が自然と上がる暗黙のルール?

家を建てる人の約7割が、
土地を買わなければいけないと言われているのですが、
そうなれば必然的に銀行からの借入額が大きくなります。

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そして、出来るだけ長い期間で
住宅ローンを借りることになるのですが、
この時やってはいけないことは、
現在の家賃との差を埋めるべく、
単純に安い金利を選ぶことで
返済負担を下げようとすることです。

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住宅ローンは返済期間が長くなればなるほど
元本の減りが遅くなるため、
よほど貯金をしていない限り、
途中で金利が上がると一気に返済負担が上がるからです。

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それゆえ、土地から買って家を建てる場合、
固定金利を選んだ場合でも
返済負担がなるべく上がらないように
家づくりの計画を立てるべき、なんですよね。

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では、固定金利を選びつつも
返済負担が上がらないようにするためには、
どのように家づくりをすべきなのか?

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結論から申し上げると、
家づくりのコストを上げる原因となる

★家は最低35坪欲しい
★土地は南向きじゃないとダメだ
★土地は少しでも広く買いたい

この3つの考え方を取り除くことが鍵になります。

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危険な暗黙のルール

家づくりでは、
そうしなければいけないわけでもないのに
知らず知らずの間にこうだと
決めつけてしまっていることがたくさんあります。

「家=2階建」や「子供部屋=2階」、
「部屋=南」や「水回り=北」
という暗黙のルール的なやつです。
そして、この暗黙のルールの1つが
「家は最低35坪欲しい」ということです。

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おそらく足を運んだモデルハウスや完成見学会などで
「いいな」と思った家の多くが35坪以上あったからか、
あるいは、それぐらいは必要だと住宅会社から言われたからか、
その理由は定かではありませんが、
理由はさておき、この考え方が危険な理由は一体何なのでしょうか。

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ほぼ合致しない予算と要望

それはいざ資金計画をしてみると、
多くの方がその大きさの家が建てられるだけの予算を
家に回すことが出来ないからです。
つまり、その大きさの家を建てるとなると、
ほぼ確実に予算オーバーしてしまうということですね。

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例えば、35坪の家を建てるとなると、
税込2500万円かかるとしましょう。
一方で資金計画をした結果、
毎月、返済していける金額が80,000円で
そこから逆算したローン額が3000万円、
それに自己資金として出せる300万円を足して
総予算が3300万円として、
家以外の費用に1200万円必要だとしたら、
家に掛けられる予算は2100万円となります。

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となると、
35坪という広さにこだわって家を建てるとなれば、
単純に400万円資金が足りないため、
この不足分を何らかの形で補わないといけなくなります。

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銀行から借り入れを増やすとか、
貯金をギリギリまで切り崩すとか、
親から助けてもらうなどの手段によって、です。

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そして借り入れを増やすという選択をすると、
毎月の返済負担が大幅に上がってしまうことになり、
家計にゆとりがなくなる大きな原因となります。

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ゆえ、この場合最も良い選択は、
2100万円という予算で建てられる家にすることです。
たとえそれが30坪にも満たない家になるとしても、です。

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とはいえ、やはり30坪未満と聞くと
「ちょっと小さ過ぎるのでは?」と思ってしまいますよね。

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なので、次回は間取りのつくり方によっては
28坪の家でも35坪の家よりも使いやすく、
より住みやすくなるということについて
お伝えしていきたいと思います。