vol.160 一戸建ての修繕積立金?

一戸建てを買う場合は、
分譲マンションのように
毎月の返済以外に
管理費も必要なければ、
駐車場代も必要ないし、
修繕費用の積立も
義務化されているわけではありません。

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ゆえ、ついつい修繕費用についての見立てが甘くなり、
その分、家に予算を突っ込んでしまいがちなのですが、
これでは間違いなく将来困ることになるので、
建てる前にこれらの費用についてもある程度試算し
コツコツと積み立てていく必要があります。

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では今回は、
それらにどれくらいかかるのかと、
どれくらい積み立てしていった方がいいのか
についてお伝えしていきたいと思います。

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︎60年住むことを前提として試算

家を建てる年齢も、
いつまで生きるのかも人によって違うので、
取り急ぎ35歳で家を建て95歳まで生きる
という前提のもとで考えていってみましょう!

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まず必要となるのが
外壁や屋根などの外部塗装費用です。
では、これが約15年に1回のペースで
必要になるとして、
毎回その費用に150万円かかるとしたら、
生涯で3回ほどこの費用が必要となります。
つまり150万円×3回=450万円ですね。

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また、30年〜35年後には、
キッチン・お風呂・洗面・トイレなどの
水周りもリニューアルすることになるでしょう。

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それゆえ、これらのリフォーム費用も
計上しておかないといけないのですが、
おそらく、このタイミングで
床や壁などもリフォームすると思うので
これらには360万円ぐらい予算を取っておきましょう。

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さらに、忘れてはいけないのが家電にかかるお金です。
電化製品は基本10年ごとに故障すると言われているし、
製品のクオリティもどんどん進化していくでしょうしね。

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なので、これらについても拾い出しておく必要があります。
まずはエアコンですね。
子供たちが2人居るとして考えてみましょう。

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この場合、リビングと部屋を合わせると
合計4台のエアコンが必要ですが、
リビングと寝室はずっと部屋を使い続けるので、
5回買い換えが必要ですね。

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一方で子供たちは途中で家を出て行くので、
おそらく1回しか買い替える必要がない
可能性が高いのではないでしょうか。

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となると、今後エアコンにかかるトータル費用は、
リビング用の価格を取付費も合わせて20万円、
それ以外の費用を10万円ずつと考えると、
20万円×5回+10万円×5回+10万円×2台×1回
=170万円ということになります。

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では、続いては冷蔵庫と洗濯機です。
間違いなくこれから先もずっと必要なモノなので、
しっかりと予算に組み込んでおくべきですね。

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冷蔵庫が25万円で洗濯機が15万円だとして、
(ドラム式 or 縦型+乾燥機の価格です)
10年ごとに買い換えるとしたら、
これらには合計で200万円ほど必要ですね。

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このほか、テレビやパソコン、
レンジや掃除機、ジャーなどなど
細々した家電製品もありますが、
これらを合わせた分にも
10年ごとに20万円ぐらいかかるとして、
合計100万円の予算をみておきましょう。

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いわゆる、これら全てを合わせた金額が、
生涯メンテナンス費用としてかかる
というわけですね。
足してみると1280万円です。

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では、これらのお金は
今後60年の間で必要となるお金ですが、
出来れば働けるうちに
このお金を貯めておきたいですよね。

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歳をとり収入が減ったり、
あるいは、なくなった状態で、
大きなお金がまとまって出て行くのは、
精神的にもかなりキツイですからね。

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となると、かなり高い確率で
健康で働くことが出来るであろう
これから30年の間で、
これらのお金を貯めていかなければいけません。

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つまり、1280万円÷30年=42.6666666万円
月に換算すると約3.5万円ずつは修繕費用として、
お金を置いていった方がいいということですね。

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ねっ?思っているより、
だいぶ多くお金がかかるでしょ?

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そんなこんなで、家を建てる時には、
この積立資金のことも考えた上で、
毎月の返済金額を決めるようにしていただけたらと思います。