vol.155 人生の明暗を分ける家づくり?

どうやら人は空間があると
埋めたくなる生き物らしく
空間を埋めると満足する生き物らしいのですが、
家もまた、この効果がふんだんに
発揮される場所ではないでしょうか。

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例えば、リビングダイニングをゆったりとつくるのが、
現在の家づくりの当たり前となっていますが、
広くつくり過ぎたあまり余白がたくさん出来てしまうと、
なんだか物寂しいというか、
殺風景な気がしてそこに何かを置きたくなります。

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また、収納なんかも同じで、
少な過ぎて困らないようにはしないといけないのですが、
そもそも断捨離が苦手だとしたら、
つくり過ぎたら過ぎたで、
それに合わせてさらに物を増やしてしまうのではないでしょうか。

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結果、余計に整理不能な家になりやすいんじゃないか
という見方も出来ると思います。

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お金がなくなる家づくり

多くの方が、家を建てる時
「備えあれば憂いなし」とばかりに、
部屋も出来るだけ多くつくろうとするし、
収納も出来るだけ多くつくろうとします。
また、同時に部屋や収納を
出来るだけ広くつくろうとします。

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しかし、そうすれば、
必然的に家のコストは高くなるし、
それにプラスして
余白を埋めたくなる効果が働くことにより
余分な出費も確実に増えることになります。

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家が大きくなれば、その分固定資産税も高くなるし、
電気代も高くなってしまうかもしれませんしね。

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そしてその結果、
長期積立投資に回す余力が全くなくなってしまい、
やがて迎える将来の暮らしに
大きな差が開くことになるというわけです。

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人生の岐路となる家の予算計画

では、家にお金を突っ込み過ぎて
長期積立投資に回す余力がなくなってしまった人と、
長期積立投資に回す余力を残しながら家づくりをした人では、
一体どれくらいの差が開いてしまうのでしょうか?

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40歳で家を建てるとして、
つみたてNISAに毎月3万円かけられるだけの
余力を残した人とそうじゃない人で簡単に比較してみますね。

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まず、つみたてNISAにて20年間
毎月3万円ずつ積み立てていくと、
20年間で合計720万円元本を預けることになるのですが、
この元本が毎年平均で3.6%ずつ増えていくと仮定すると、
20年後この元本は2倍に膨れ上がります。

つまり、720万円が1440万円になるということですが、
これだけのゆとり資金が出来ていると、
ローン返済に対する心理的な負担が大幅に軽減されます。

一方で、長期積立投資に回す資金まで
家づくりに使ってしまった場合、
20年後、手元に残るお金はありません。
それどころか35年ローンを組んでいるとしたら、
残りの15年、問答無用で働き続けて
ローン返済をしていくしかありません。

もちろん、この通りになるかどうかは
終わってみないと分からないし、
誰かが保証してくれるものでもありません。

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しかし、知っておいていただきたいことは、
収入の多い少ないに関係なく、
家づくりのやり方一つで、
これくらいの差が生まれかねないということです。

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さて、あなたは、
一生豊かに暮らし続けられる
「予算重視型の家づくり」と
一生余裕なく暮らし続けることになる
「願望重視型の家づくり」
このどちらを選択されますか?