vol.142 収納の活かし方と殺し方?

平成の30年間で、
実は物価が10%ほど上がり、
私たちが給料から天引きされている
社会保険などの費用も、
世帯平均で年間40万円ほど
負担が上がったと言われています。

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そして、平成の30年間で
変わったこともう1つのことが、
いろんなものが薄型になったこと
ではないでしょうか。

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その代表的なものがテレビであり、
パソコンや掃除機なども
どんどん場所をとらなくなっていっていますよね。

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また、現在の家は昔の家と違って
収納をつくるのが当たり前なので、
タンスやドレッサーなども
買う必要すらなくなりましたしね。

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つまり、以前に比べ
プロダクトが薄型になったこと、
そして、収納を充分につくるのが
当たり前になったことから、
現在の家は、部屋自体を
以前のように大きくつくる
必要性がなくなったのですが、
それにプラスして、
収納のつくり方もよく考えるべきではないでしょうか。

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リビングにあるものってなんですか?

いわゆる「押入れ」と呼ばれている
奥行きが深い収納は、
賃貸住宅では超ド定番の収納ですが、
この収納をメチャクチャ使いにくい
と感じたことありませんか?

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ポリの収納ボックスを奥に詰めて置けば、
手前の余ったスペースになにかしら置いてしまうし、
そうなれば、奥のボックスの中に
何を入れてあるのかスッカリ忘れちゃうみたいな。

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また、わざわざ奥から取り出すのが面倒くさいので
あると知っているのに買った方が早いからと
あえて同じものを買ってしまったり…
なんてこともなきにしもあらず…

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さらに、なぜか収納は
棚2枚がスタンダードなのですが、
実はこれもメチャクチャもったいない
収納のつくり方なんですよね。

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空間に余白が生まれてしまうからです。
収納ボックスの上が空いているからって
そこに何かを置いたりしませんからね。

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そんなこんなで、収納をつくる時は
そのポテンシャルを最大に活かすように
奥行きや棚を考えるべきなんですよね。

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細々したものが多い
リビングダイニングやキッチンなどは
なおのことそうすべきだと思います。

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ということで、
細々したものが多い
リビングダイニングやキッチンの周りには、
奥行きが浅い収納が必要だ
ということを頭に入れながら、
間取りを考えていただければと思います。

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そして、より収納を有効活用するために、
棚板の数もケチらないようにしてください。
棚板にはそれなりの費用がかかりますが、
ケチらず充分に棚をつくることが出来れば、
無駄に面積を増やさずとも
充分な収納を確保することが出来るので。