vol.138 窓の作り方について考える?

「この頃のお家は窓が小さいなー」
「この頃のお家は窓が少ないなー」
親御さんも交えて打ち合わせをしていると、
時折このように言われることがあります。

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そして、続けざまに
「窓が小さいと家が暗くなるよ」
という意見が飛んでくるわけですが、
では窓のサイズや数と家の明るさとの間には
一体どれくらい相関関係があるのでしょうか?

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と、その前になぜここ最近のお家は窓が小さく、
また少なくなっているのか?
その理由について簡単にお伝えしておきますね。

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構造の安定のため

まず1つ目の理由がこれです。
窓がつくところは、耐震壁をつくることが
出来なくなってしまいますからね。

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ただし、高い耐震性を持たせるためには、
ただ単純に壁を増やせばいいというわけでもなくて、
いかにバランス良く壁をつくることが出来ているのかも
合わせて大切なこととなります。

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快適性を高めるため

続いての理由がこれです。
いくら以前に比べて窓の断熱性能が高くなったとはいえ、
壁に充填する断熱材よりも
断熱性能が高いわけじゃないからです。

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そして、断熱性能がより高いお家の方が、
冷暖房も効きやすく家に温度差が生じにくいため
365日快適に過ごすことが出来ます。

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家を汚れにくくするため

続いての理由がこれです。
外壁を汚れさせる一番の原因は実は窓だからです。
窓の横から垂れじみがダラーっと
流れている光景をよく目にしませんか?

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家の汚れが目立ちやすくなると、
必然的にメンテナンス周期が早まってしまうのですが、
そうなればランニングコストが割高になってしまうので、
とりわけ、よく目につく面は窓のつくり方に気をつけるべきです。

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より収納力を高めるため

最後がこの理由です。
なんの関係があるのか
いまいち意味が分かりませんよね?
でも大いに関係があります。

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例えば、3帖という広さの収納の
長手方向の長さは2.6mあるのですが、
この壁面に6段分棚をつくれば、
そこには15.6m分の棚が出来ますよね?

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しかし、換気がしたいからという理由で
この壁面に窓をつくってしまったら、
一体どうなるでしょうか?

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その窓の前には何も置けなくなり、
その窓のサイズ分丸々収納が減ってしまう
ということになりますよね?

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具体的に、窓のサイズを
横幅1,5m、高さ1mとすると、
1.5m幅×3段分=4.5m分、
つまり約30%分も収納が減ってしまうことになります。

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比例しない窓の数と明るさ

そんなこんなで、
ちゃんとした意味を持って
ここ最近のお家は窓が小さく、
また少なくなっているのですが、
そうなると大事なことが、
窓本来の役割を果たすことが出来る窓が
つくれているかどうかということです。

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つまり、光を採り込み風を通せるかどうか、
ということです。

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例えば、光が入ってくる方向に大きな窓をつくり、
この窓からたくさんの光を期待していたものの、
そこが外から丸見えだった場合、
そこにはカーテンをせざるを得なくなります。

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となると、多かれ少なかれ
光を遮ってしまうことになります。
また、場合によったらレースにとどまらず
遮光まで閉めざるを得なくなってしまうかもしれません。

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こんな状態では、
窓の役割を果たしてないと言っても
過言ではありませんよね。

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なので、家を建てる時は
周りから家がどう見えているのか
ということまで想像しながら、
間取りとにらめっこしてくださいね。

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窓が多ければ多いほど明るいわけでもないし、
窓が大きければ大きいほど明るいわけもありませんが、
カーテンありきの窓をつくってしまうと、
窓がより少なく、より小さくなった現在の家は、
よりいっそう家の中が暗くなるので、
気をつけていただければと思います。