vol.125 40坪の土地に建つ家?

家が建っている土地を見れば、
なんとなくその広さの
イメージがつきやすいと思いますが、
家が建ってない土地(更地)は、
パッと見ただけではその広さの
イメージがつきにくいと思います。

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家が建っていない土地って、
なんだか妙に狭く見えてしまうものですしね。

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このような理由から、
広めの土地を買おうとしたり、
あるいは買ってしまうのですが、
広く買えばその分土地代も高くなるし、
外構工事費や固定資産税も高くなり、
その後の暮らしに負担を与えかねないので、
今回は、ちょうどいい土地を
買っていただけるように、
土地の広さの目安について
お伝えしていきたいと思います。

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では、土地の広さに対して
どれくらいの家を建てることが出来るのかについて、
具体的な数字を当てはめながら
考えていきたいのですが、
まずは、2つの前提条件から
シェアしていくことにしますね。

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1つ目は、
「家の周囲には10坪前後の余白が必要だ」
ということです。

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給排水や雨水の配管をしたり、
エアコンの室外機を置いたり、
給湯器を置いたり、
通路としてのスペースですね。

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家の軒や雨樋だって、
自分の敷地を超えてしまったら
いけないですからね。

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(もちろん、土地の形状や
建てる家によって
必要となる余白はまちまちなので、
あくまで、一つの目安として
考えていただければと思います)

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そして2つ目が、
「車の駐車スペースとして
1台あたり約4.5坪必要だ」ということです。

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横幅2.5m×奥行き6m=15㎡
→ 15㎡×0.3025=4.5375坪 
→ 4.5坪という計算です。

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なので、あなたが必要だと思う
車の台数を決めていただくと、
家以外にどれくらいの余白が
必要なのか分かるようになります。

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仮に車を最大4台置きたいとしたら、
4.5坪×4台=18坪+10坪=28坪が
家以外に必要だということですね。

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︎40坪の土地の場合

仮にこの土地に家を建てるとして、
車を4台置きたいとなれば、
40坪-28坪=12坪分しか
1階部分に家をつくることが出来ない
ということになります。

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では、12坪だとどんな1階になるのでしょうか?
わかりやすく「坪」を「帖」に
換算して考えていってみますね。
12坪×2=24帖ということですね。

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→玄関ポーチ(外玄関):1帖
→玄関:1帖
→玄関ホール:1帖
→トイレ:1帖
→洗面:1帖
→脱衣:2帖
→風呂:2帖
→階段:2帖
→リビングダイニングキッチン:13帖

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ざっとこんな感じですが、
なんだか窮屈そうですよね。

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なので、この場合は水回りを2階につくるとか、
リビングダイニングキッチンを2階につくる
といった工夫が必要になります。

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また、その工夫とともに、
部屋の広さや部屋数についても
柔軟な考えを持たなければいけないし、
収納のつくり方も工夫が必要になります。

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では、車の台数を1台減らして、
3台にしたらどうなるでしょうか?

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この場合、家に使える面積が
4.5坪(=9帖)分広がることになります。
となると、リビングダイニングを
もっとゆとりを持ってつくることが出来るし、
かつ、1階にもう1部屋つくれたり、
あるいは、収納を充実させることが出来ます。

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また、さらにもう1台車を減らし、
2台にするとどうなるでしょうか?

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この場合、さらに9帖分、
家に使える面積が広くなります。
となると、収納を充実させながら
寝室や子供部屋を
1階につくることが出来るようになるし、
あるいは、中庭をつくることだって
出来るようになります。

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このように車を置く台数によって
建てられる家は大きく違ってくるし、
そうなれば間取りの幅も大きく違ってきます。

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また、40坪と聞くと
めちゃくちゃ狭そうな印象を持ってしまうし、
実際、40坪の更地を見たら、
「めちゃくちゃ狭っ!」って感じてしまいますが、
車の台数や置き方次第で、
思っているよりも1階が充実した
間取りをつくることも出来ます。

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なので、土地を探す前には
置きたい車の台数を決めて、
この前提条件を頭に浮かべながら、
広さの目安を算出していただければと思います♪