vol.117 バブル予算で考えていませんか?

今回は家づくりの方向性と、
お金(予算)の関係について
お伝えしていきたいと思います。
あくまで個人的な意見ですが…

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ご夫婦の職業や収入によるものの
家は奥さんの収入をあてにするのではなく、
ご主人の給料で払える範囲内で建てるのがベストです。
また、その際でもボーナス払いは使わずに、
毎月のローンのみで払える範囲内の予算に抑えるべきです。

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というのも今回のコロナウイルスのような
不測の事態が起こった時、
パートやアルバイトで働いている方は
真っ先に仕事を失う可能性が高く、
そうなれば奥さんの収入を
あてにしつつ家を建てている方は、
窮地に追い込まれてしまうからです。

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また、企業の業績が落ち込んだ場合、
確実にボーナスがカットされ、
この場合も一気に生活が苦しくなってしまうからです。

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では、一体どれくらいの予算で
家づくりをすればいいのか
という話になるのですが、

個人的には、返済金額の上限が、
毎月の手取り金額の30%以内だと考えています。

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具体的には、手取りが30万円だとしたら、
返済の上限が9万円です。

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個人的には、
これを大幅に超える返済の資金計画は、
本当に進めるべきかどうか
慎重に検討したほうがいいと思っています。

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それはさておき、
では、これくらいの返済金額で家を建てる場合、
一体どれくらいの予算になるのでしょうか?

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まず、毎月の返済金額が9万円だとしたら、
借り入れ出来る金額は、
フラット35(1.43%全期間固定金利 35年ローン)の場合、
だいたい2970万円で、 
そして、この金額に
それぞれ自己資金を足した金額が、
家づくりにかけるべき予算である
ということになるのですが、
そう考えると現実はなかなか厳しいものですよね?

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自己資金の有無で方向性は変わる

ぶっちゃけ家づくりは、
自己資金の有無とその度合いによって、
方向性がものすごく変わってきます。

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例えば、銀行から2970万円借り入れしても問題なくて、
かつ、自己資金が1000万円ほどある方なら、
土地を買って家を建てることが出来ますが、
銀行から借り入れしていい金額が2500万円で
かつ自己資金がゼロである方の場合、
土地を買って家を建てるのは
現実的な話じゃなくなってしまいます。

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それゆえ、まずは資金計画によって
どうすべきかの方向性を
よく考えることが大事だし、
可能であれば、後者の場合、
土地を買わないという選択肢が
最も望ましいことは言うまでもありません。

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とはいえ、土地がなければ、
土地から買わざるを得ないのですが、
この場合、土地にかける予算と
家にかける予算の両方を、
かなりシビアに考えなければいけません。

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つまり、住む場所や土地の広さ、
そして家の広さなどが限定されてくる
というわけですね。

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これから家を建てようとお考えの方は、
将来をかなりシビアに見積もりつつ
家づくりをしていただければと思います。

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そして、土地にかける予算や家にかける予算を、
市場の当たり前に左右されることなく、
自分の予算に照らし合わせつつ
真剣に考えるようにしてください。

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建てた後に予算の失敗に気付いても、
100%取り返しがつかないのが
家づくりの一番怖いところですから。