vol.108 表と裏を使い分ける?

「平屋って高いんじゃないですか?」とか、
「カッコイイけどやっぱ高いんでしょ?」と
同じくらいよく受ける質問が、
「白い壁って汚れないんですか?」ってことです。

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もちろん、外にさらされている以上100%汚れるので
「普通に汚れますよ」とお答えするんですが、
汚れても不細工にならないような工夫をしているので、
今回はその工夫についてお伝えしていきたいと思います。

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では、まずシンプルノートの家をご覧いただくと、
共通したことがあるのですが、
それがお分かりになるでしょうか?

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そうです。
基本的に「正面に窓がない」ってことです!
では、これってなぜだと思いますか?

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デザイン重視?と最初はお感じになるかもしれません。
ですが、実はそれだけじゃないんですよね。
(もちろんデザインも重視していますよ!)

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実は、この理由は、
外壁を汚さないようにするためです。
単純に、外壁汚れの一番の原因が「窓」だからです。

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でも、ここで勘違いして欲しくないことは、
ホントは必要なのに、なくしたいから
窓をなくしているんじゃなくて、
なくなってもいいように
間取りをちゃんと考えているということです。

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また、同時に窓以外のものも、
正面からなくなるようにも工夫しています。

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例えば、換気扇の外部カバーです。
カバーの上に溜まった土埃が、
窓同様に雨によって垂れて流れてくるし、
カバー下からは、カビを伴った
ドス黒い汚れが発生しますからね。

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エアコンも正面側につけてしまったら、
室外機と室外機までの外部配管がモロに見えてしまうので、
メチャクチャ不細工ですよね。
配管は軒天同様に蜘蛛の巣の格好の餌食になっちゃいますしね。

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このように、片端から外壁を汚してしまいそうなモノをなくすことで、
そもそも汚れが付着しにくい家にしているというわけです。
突起物さえなければ、雨が降った時、
一気に外壁の汚れを洗い流してくれるわけですしね。

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この理論の弱点

でも、この方法にも1つ弱点があります。
それは、家全面を汚れないようにすることは不可能だということです。
エアコンにしても換気扇にしても
どこかには必ず必要なわけですからね。

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そんなわけで、設計する時には、
家の表と裏の使い分けをしなければいけません。

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つまり、汚したくない表面ではなく、
汚れてもそう気にならない裏面に、
細かい部材をまとめて設置するように、
間取りを考えていく、というわけですね。

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玄関の横にエアコンの室外機があるって、
残念というか、なんか不細工でしょ?
また、玄関ドアと同じ方向に勝手口ドアがあるって
そもそもおかしいでしょ?

本来裏口である勝手口が
表口である玄関と同じ方向にあるって。
家の正面にゴミが並んじゃうし。

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でも、こういったことにも配慮しながら
間取りをつくるようにしないと、
あっさりこんな家が出来上がって
しまうのもまた1つの現実です。

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そして、これらの部材が、
問答無用で外壁を汚し、
家を薄汚くしていってしまうというわけです。

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結論としては、弊社では外壁を汚れにくくしつつ、
同時に、不細工な汚れ方をしないようにしているので、
汚れそうっていう理由で、
白にするかどうかを悩んでいるのであれば、
思い切って白を使っていただければと思います。