vol.103 不確かな未来に備えた家づくり?

家を建てる多くの方が、
収入に見合っていない
無理な返済額を設定してしまうのですが、
その理由はおそらく、

・資金計画を間違えた
・貯金が充分にない
・住むエリアを間違えた(お金の掛け過ぎ)
・土地を広く買い過ぎた(お金の掛け過ぎ)
・庭を豪華にし過ぎた(お金の掛け過ぎ)
・家を大きくし過ぎた(お金の掛け過ぎ)
・家にこだわりすぎた(お金の掛け過ぎ)
これらの多くに該当してしまったためだと思います。

それゆえ、この失敗を防ぐためには、
そもそも、こうなってしまう思考を
改めないといけません。

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「せっかく」の積み重ね

家づくりにお金を掛け過ぎてしまう理由は、
「一生に一回だから」とか、
「後からやり直しがきかないから」
という感情が強くなってしまうからです。
また、SNSで情報を取りやすくなったことも、
これに拍車をかける大きな原因だと思います。

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もちろん、その気持ちはよく分かります。
しかし、今後の暮らしのことや、
仕事のこと、子供たちの進学のことを考えると、
もう少し冷静に、
現実的に考えるべきではないでしょうか。

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これからは、ずっと同じ会社で勤められる
保証もなければ、
働いていれば給料が右肩上がりにあることも
ないでしょうからね。

そんなこんなで、
減給やボーナスカット、倒産や転職といった
もしものことがあった時でも、
ローンが負担となり生活が苦しくならないように
返済額を考えなければいけない
ということなんですよね。

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問題を先送りしない

家づくりに掛けるお金を間違えてしまい、
自分の返済能力を超えた
お金を借りてしまうと、
それがまた、さらなる悲劇を招きます。

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予算オーバーしてしまったことによる、
返済負担を少しでも下げるために、
単純に金利が安いローンを選んでしまうからです。

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金利が安い住宅ローンは、
銀行に支払う経費も少なく、
その分得したような気がするし、
銀行から金利が安い分、
元本の減りが早いから得ですよ、
なんて言われてしまうと、なおのことですね。

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ですが、金利が安い住宅ローンは、
最初の返済期間が終了する時に、
確実に金利が上がってしまいます。
そして、返済額が上がることになります。

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それが3年後だった場合、
3年なんてあっという間に過ぎてしまい、
仮に現在ギリギリのところで
返済をしているとしたら、
たちどころに苦境に陥ってしまうかもしれません。

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また10年で設定していた場合、
ちょうど子供たちの
進学のタイミングと重なりやすく、
そうなれば、その負担増によって
足元をすくわれてしまうかもしれません。

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それゆえ、今が厳しいからという理由で、
問題が先送りになるような
ローンの選び方をしてはいけないというわけです。

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というわけで、
無理な返済設定をしないために、
資金計画によって自らの予算を厳しく計算し、
その予算の中で出来る
家づくりをしてもらえたらと思います。

予算さえ間違えなければ、
無理な返済を組むこともなくなるし、
返済額を調整するために、
選ぶべきじゃない住宅ローンを
選ぶこともなくなりますからね♪