vol.102 スペックとコストを左右するもの?

家づくりでは、
日当たりの良い方向には、
大きな窓をつくることが、
当たり前となっていますが、
そうすれば光と同時に
視線まで入ってくることになります。

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結果、視線を遮断するために、
カーテンをしなければいけなくなるのですが、
目隠しのためにカーテンをするということは、
イコール日中の光をずっと遮断してしまう
ということでもあります。
そして、朝からずっと照明が必要になります。

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また、カーテンにもコストがかかるため、
家づくりのコストが増えることになるし、
この窓には、直風がもろに当たることから、
同時にシャッターも必要となり、
さらにコストが嵩むことになります。

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さらに、室内を見えにくくするために、
防犯対策も兼ねて塀や目隠しなどを
せざるを得なくなりますが、
そうなれば外構工事のコストも
割高になってしまいます。

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つまり、カーテンありきで
間取りをつくってしてしまうと、
付随する出費が色々と出てくるというわけですね。

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窓を少なくした方がいい理由

そして、コスト面以外にも、
窓は少ない方がいい理由があります。

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まず、窓が少なくなれば、
必然的に耐震性が高くなります。
窓がない分、壁の量が増えるからです。

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そして、それと同時に、
断熱性能も高くなります。
単純に、断熱材が入った壁の方が、
窓よりも断熱性能が高いからです。

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また、窓が少なくなれば、
外壁にできる汚れもその分少なくなります。
外壁の汚れの一番の原因は、
窓の両脇から垂れることによって
出来るシミだからです。

それと同時に、
窓が少なくなれば窓拭きや網戸掃除などの
手間も減ることになりますしね。

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さらに、窓が少なくなれば、
その分、収納も増えます。
単純に壁の量が増えることで、
壁面を使いやすくなるからです。

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しかも、壁面が使いやすくなれば、
家具の配置もしやすくなるし、
模様替えなどもしやすくなるので、
部屋の使い方の自由度もアップしますしね。

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このように、
家の中の明るさが充分確保出来、
かつ、風を通したい時、
心おきなく通せるのであれば、
窓の数をわざわざ増やす必要はない、
ということなんですよね。

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比例しない窓の数と開放感

外から見た時、
たくさん窓があるお家は、
一見家の中がものすごく明るいと
イメージされることでしょう。

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しかし、その窓には
全てカーテンがつけられるため、
決して室内が明るいわけではありません。

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そして、カーテンによって
外の景色も見えなくなるため、
開放感もそう感じることが出来ません。

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他方、外から見た時、
窓がほとんどないお家は、
一見家の中がものすごく暗いと
イメージしてしまうと思います。

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しかし、そのお家の窓には、
カーテンが一切必要ないとしたら?
そして、その窓からたくさんの光が
室内に入ってきているとしたら?
さらに外や空がいつも感じられるとしたら?

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きっと明るく開放的な住まいになりますよね。

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ということで、
住み心地のいい家を
コストを抑えながら手に入れるためには、
「窓」のつくり方に注意を払わないといけない
ということを覚えておいてくださいね♪