vol.100 今、少し先、ずっと先?

家づくりをする時に、
よく考えていただきたい部屋が
子供部屋です。

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というのも、子供部屋をどう考えるか?
そして、どうつくるかによって、
家のコストが全く違ってくるからです。

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それゆえ、当たり前のように、
子供部屋を2階につくったり、
1人に1部屋つくったり、
6帖でつくろうとせず、
コスト面や将来のことまで考えて
つくるようにしていただければと思います。

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例えば、当たり前のように
子供部屋を2階につくるとなれば、
1階には客間とプレイルームを兼ねた部屋が、
リビングとは別で必要になります。

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子供たちが小さいうちは、
2階にある自分たちの部屋を
使ってくれないからです。

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結果、その余分な部屋のために、
150万円〜200万円ものコストが
かかることになります。

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他方、子供部屋を1階につくれば、
この余分な部屋をつくる必要がありません。
そもそも自分の部屋を
プレイルームとして使えばいいし、
親御さんが泊まりに来た時は、
子供部屋で寝てもらえばいいからです。
子供たちは親と一緒に寝ているわけですからね。

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また、子供部屋の数はいかがでしょうか?
お子さんの数が1人や2人なら、
1人1部屋つくっても問題ありませんが、
それ以上の場合、1人1部屋つくるとなると、
コストが上がってしまうのはもちろん、
将来、持て余すようになりますよね?
子供たちは高い確率で家から出ていくからです。

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それゆえ、単純に人数分子供部屋をつくるという
選択をするのではなく、
子供達の年齢や性別なども踏まえつつ、
かつ、やがて出ていくことも想定しつつ、
どのように子供部屋をつくるのかを
考えなければいけません。

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もちろん、予算的に問題ないのであれば、
減らす必要はないんですけどね。

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さらに、子供部屋の広さについては、
いかがでしょうか?
やはり、最低でも6帖は必要だとお考えでしょうか?

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広さを考える時は、
その部屋に何を置くのかを、
考えていただくことをオススメしています。

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仮に、子供部屋に置くものが、
一般サイズのシングルベッドと
勉強机だけだとしたら、
その部屋は4.5帖もあれば充分です。

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4.5帖は縦横それぞれ2.6mずつあり、
そのスペースには、
シングルベッドと勉強机を置いても、
まだ充分なスペースがあるからです。

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広くつくったことにより
部屋に出来た余白スペースに、
家具や棚を置くようになれば、
さらなる出費を生み出してしまうと共に、
部屋に閉じこもりやすくも
なってしまいそうですしね。

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いかがですか?
家を建てるということは、
イコール子供たちのためでもあります。
だからこそ、もっとしてあげたいという
気持ちになるのも分かります。

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しかし、そうすることによって、
家の予算が増えてしまい、
結果、日々の暮らしに影響が出たりだとか、
子供の進路やあなた自身の老後に
影響が出てしまうとしたら、
本末転倒な話になってしまいます。

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ですから、予算と照らし合わせながら、
出来るだけ省けるものは省きながら、
家づくりをしていただければと思います♪