平屋は2階建てに比べて
面積を小さくしやすいことから、
実質2階建てと同じぐらいか
あるいは安く建てることも出来るので、
「平屋の建築が可能な土地である場合
前向きに平屋を考えてください」
というお話を前回させていただきました。
しかし、平屋には平屋なりの懸念点がいくつかあり、
当然それらをクリアしないと
かえってあまり良くない家に
なりやすかったりするのも事実です。
というわけで今回は
「平屋の懸念点とその解決方法」
についてお伝えしていきたいと思います。
平屋を建てるにあたり懸念されることの一つが、
「家の中に光が届かない暗いスペースが出来やすい」
ということです。
平屋の場合、家の大きさによっては
採光が確保出来る外周面に
接しないスペースが出来やすいからです。
![](https://simple-kyotanabe.com/wp/wp-content/uploads/2024/05/34666a685c676e3be5e396c94789bcc2-680x453.jpg)
ゆえ、暗いスペースをつくらないようにするために、
外周面からの採光量を増やそうと窓の数を増やしたり、
サイズを大きくしたりするのですが、
この作戦は新たな問題を引き起こします。
プライバシーと防犯の問題です。
窓を大きくすれば外から家の中が丸見えになるからです。
結果、今度はそれを防御するために
カーテンやシャッターを全ての大きな窓に
設置することになるのですが、
これがまた家の中に暗いスペースをつくってしまう
という問題を再び引き起こします。
カーテンをしていても
窓の近くは光が入ってくるのでそれなりに明るいものの、
その光が奥の方まで拡散していきにくいからです。
また、採光を確保するためには
隣に建つ建物から充分な距離が必要となるのですが、
単純に2階建ての倍近い建坪が必要な平屋だと
それなりに土地を広くしないとそれもなかなか実現出来ません。
ゆえ、20〜30坪ほど土地を広く購入せざるを得なくなり、
土地代に数百万円余分にお金がかかり、
さらに外構工事費までも数百万円余分にかかることになります。
外構工事費が余分にかかるのは、
単純に工事面積が増えてしまうだけじゃなく、
プライバシーと防犯問題を解決するための
工事もそれなりに必要となるからです。
要するに平屋は家の価格は上がらずとも、
土地と外構の価格が上がってしまうため
結局、予算が高くつきやすいというわけですね。
✔️土地も外構も予算を上げない方法
![](https://simple-kyotanabe.com/wp/wp-content/uploads/2024/05/f2e88dff1841a158def7b246954254c4-680x453.jpg)
この問題を解決するためには、
光の採り方を工夫するしかありません。
例えば、家の真ん中から光を採り、
真ん中から隅々まで拡散するように間取りを設計すれば、
家の中に暗いスペースが生まれることはありません。
外周から光を採れば、
それに伴って他人の視線まで入ってきてしまうのに対し、
家の中に外をつくりそこから光を採るようにすれば、
他人の視線は完全にシャットアウト出来るため、
カーテンをする必要がなくなるからです。
そして、採光が安定すれば
外周部からは光を採る必要がなくなるので、
風を抜く程度の小さな窓だけ設置すれば
それだけで機能的にも事足ります。
結果、プライバシーや
防犯の問題も完全に解決出来ます。
また、家の真ん中から光を採るということは
「=全ての方位で隣の建物から充分な距離が確保出来る」
ということでもあるので、
敷地いっぱいに家を建てても
家の中が暗くなる心配もありません。
結果、土地を無駄に広く買う必要もなくなるというわけです。
かつ、外構工事にも余分なコストをかける必要もなくなる
というわけです。
いかがですか?
口頭だけの説明では少し分かりにくいかもしれませんが、
なんとなくはご理解いただけたでしょうか。
もしこんなお家をご覧になりたいと思っていただけたなら、
いつでもお家を見ていただけるので、
お気軽にご連絡いただけたらと思います。
それでは、、、