「南向きの土地」は
一般的に最も人気がありますが、
弊社では最もオススメしていません。
理由は4つ。
1つ目は、土地の価格が高いから。
2つ目は、外構費が高くなるから。
3つ目は、外観がダサくなりやすいから。
4つ目は、設計が難しいから。
です。
というわけで今回は、
この4つの理由について
もう少し詳しくお伝えしていきたいと思います。
![](https://simple-kyotanabe.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/ede7362881037dd4ab65e71793402a0b-680x453.jpg)
まず1つ目の
「土地の価格が高いから」ですが、
これは単純に「日当たりがいい土地=いい土地」
という価値観が浸透していることに尽きると思います。
つまり、みんながこぞって
「日当たりがいい南向きの土地」を
買おうとするからこそ
必然的に価格が高く設定される
というわけですね。
かつ、欲しい人が多いこの土地は
値引きをする必要もありませんしね。
そんなわけで、南向きの土地は
そのエリアで最も割高に価格が設定され、
ほぼ100%と言っても過言ではないぐらい
不動産屋さんの言い値で取引されているんですよね。
2つ目の「外構費が高くなるから」については、
南向きの土地はプライバシー性を担保するための工事が
必要となる可能性が高くなることが予想されるからです。
南向きでつくった部屋の丸見えを防ぐ。
南向きでつくったデッキの丸見えを防ぐ。
南向きでつくった庭の丸見えを防ぐ。
などの一手間をかけなければ、
カーテンを閉めたままの薄暗い家で暮らさないといけないし、
せっかくデッキを作ってもほぼ使うこともないでしょうからね。
そんなわけで、南向きの土地は
必然的に外構工事費も高くつきやすいというわけです。
![](https://simple-kyotanabe.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/af04bb8ee9b12e417529bb00971d8f68-680x453.jpg)
3つ目の「外観がダサくなりやすいから」については、
なぜ外観がダサくなりやすいかと言うと、
南向きの土地は生活感が前面に出やすいからです。
洗濯物を干すのも家の正面になりやすいし、
庭も家の裏ではなく正面につくりますしね。
また、南向きの土地だと部屋を南につくり
南に大きな窓をつくるところまでが
設計のワンセットとなっていますが、
それらの窓には全てほぼ確実にシャッターが設置されるため、
これもまた外観をダサくする一つの要因となります。
なんせ「勝手口ドア」と
窓の上につく「ボックス型のシャッター」は
家をダサくしてしまう2トップですからね。
さらに、弊社では今後もさらなる値上がりが予想される
電気料金の負担を抑えるために
太陽光発電の設置を標準化しているのですが、
南向きの土地だと正面から
太陽光パネルが丸見えになり
これも外観をダサくする要因となります。
かつ、この屋根の流れにすると
屋根先にかかる樋も全て丸見えになり
これまた外観がゴチャゴチャする
要因になってしまうんですよね。
そんなわけで南向きの土地に建つ家は、
自然と外観がダサくなってしまうというわけです。
既成概念のまま設計すると。
では最後に「設計が難しいから」について
お伝えしていきたいと思います。
✔️強力な南向きバイアス!
南向きの土地の設計が難しい理由は、
まさにこのバイアスが超強力だからです。
つまり抜群に日当たりがいい
南向きの土地を買ったんだから、
その恩恵を最大に受けるために
部屋も窓も南向きでつくることが
当たり前となっているがために、
それを崩した設計をすることも難しいし、
また出来たとしても理解してもらうことが難しい
というわけですね。
![](https://simple-kyotanabe.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/0fc20604157359bbdf4545afd5d95cca-680x454.jpg)
そんなわけで、先程お伝えしたように
外観がダサくなってしまうし、
外観のダサさと丸見えをカバーするために
外構工事に巨額の費用をかけざるを得なくなるんですよね。
そして、土地代も含めて
全て割高な買い物をすることになり、
結果、予算が最も膨らむという
結末を迎えることになります。
端的にまとめさせていただいたのですが、
弊社が「南向き」の土地を
最もオススメしない理由について
ご理解いただけたでしょうか?
もちろんこの考え方に反論がある方も
たくさんいらっしゃると思うし、
決して既成概念通りの家の建て方が
ダメだというわけでもありません。
ですが、こういった考え方もある
ということを知っておいていただくと
確実に家づくりの幅は広がると思うので、
安易に否定するのではなく、
一度頭の中で咀嚼いただければ幸いです。
それでは、、、