金利は安ければ安いほど、支払利息が少なくなります。
それゆえ、より多くの資金を
銀行から借入れしなければいけない方ほど
本来は、金利が安い商品を選ぶべきです。
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しかし、より多くの資金を
銀行から借入れしなければいけない方というのは、
それほど多く自己資金を準備することが出来ず、
かつ土地購入も同時に行わなければいけない状況であるため、
目先の金利の安さに重点を置いて住宅ローンを選ぶのではなく、
リスクが最も少ない商品を選ぶようにすべきです。
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おはようございます。
SIMPLENOTE京田辺・城陽スタジオです。
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つまり、銀行から借入れする金額が大きい方ほど、
少々金利が高く返済負担が上がってしまうとしても、
返済金額がずっと変わらない全期間固定型の
住宅ローンを選んだ方がベターであるというわけですね。
金利上昇リスクを回避しておいた方がいいからです。
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これまで貯金癖がついてなかった方が、
家を建てたことをキッカケとして
急にお金が貯められるようになるわけではないし、
そんな中、先が読めない不安定な返済計画を立ててしまったら、
破綻するリスクだけが高くなってしまいますからね。
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また、現在は変動型商品と全期間固定型商品の
金利差がそれほどないということも、
全期間固定をオススメさせていただく
大きな理由でもあります。
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とはいえ、取扱う銀行によって貸出条件も違うし、
選ぶ商品を間違えてしまうと、
後から取り返しがつかなくなってしまうことも
あり得る話なので、ここからは、
この全期間固定型商品の注意点について
お伝えしていきたいと思います。
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その1:初期費用が余分にかかる・・・
まず1つ目の注意点が、
変動型商品には必要がない余分な手数料が
初期費用としてかかってくるということです。
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この費用も、銀行によって違ってくるので、
金額は一概には言えないのですが、
一般的には、借入額の2%が必要となります。
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2500万円借入れするとしたら50万円ですね。
となると、土地や家に使える予算が、
その分だけ減ってしまうということになります。
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それゆえ、このような手数料が掛かることも
資金計画に組み込んでおく必要があります。
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その2:どこの銀行でも金利が同じではない・・・
例えば、A銀行(2020年4月2日時点)であれば、
全期間固定型商品の「最下限金利」は1.20%で設定されており、
「保証料分割後払方式」を選択した場合、
これに保証料0.2%が上乗せになってくるので、
貸出金利は1.4%ということになります。
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これに対し、住宅金融支援機構のフラット35 (2020年4月2日時点) は、
住宅金融支援機構が定める家の基準さえ満たせば、
最初の10年間の金利は1.05%(1.30%-0.25%)であり、
11年目以降の金利は1.30%となっており、
A銀行よりも、より安い金利で借りることが出来、
その分返済金額を抑えることが出来ます。
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このように、銀行によって貸出条件が違うので、
比較検討しつつ選ぶ必要があります。
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その3:借り過ぎてしまう・・・
そして、最も怖い失敗は、
住宅ローンを借り過ぎてしまうことです。
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とりわけ、フラット35という住宅ローンは、
銀行が貸してくれる金額よりも
遥かに多くの金額を貸してくれるため、
身の丈以上のローンを組んでしまいやすい商品でもあります。
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一般的に、銀行では、
年収400万円の方が貸してもらえる金額は、
2000万円〜2200万円ぐらいですが、
これがフラット35になると、
3800万円もの金額を最大で貸してくれるようになります。
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また、夫婦の収入合算をして
借入れされる方も数多くいらっしゃいますが、
合算して収入が600万円になった場合、
銀行が貸してくれる金額は、
3000万円前後になるのに対し、
フラット35では、5800万円もの金額を
最大で貸してくれるようになります。
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しかし、その状況に甘えて、
身の丈以上の多くの金額を借りてしまったとしたら、
間違いなく建てた後に、
そのしわ寄せがやってくることになります・・・
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それゆえ、借りていい金額と貸しててくれる金額を、
資金計画によって見きわめなければいけないんですよね。
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いかがですか?
これらが全期間固定型商品を選ぶ際に、
注意しておくべきポイントです。
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ということで、予算設定と住宅ローン選びは、
家づくりで非常に大切なことなので、
家のことや土地のことばかりに気を取られずに、
しっかりと現実を見つめながら
考えるようにしていきたいですね♪