vol.9 全期間固定の住宅ローンはいい?

金利は安ければ安いほど、支払利息が少なくなります。

それゆえ、より多くの資金を

銀行から借入れしなければいけない方ほど

本来は、金利が安い商品を選ぶべきです。

しかし、より多くの資金を

銀行から借入れしなければいけない方というのは、

それほど多く自己資金を準備することが出来ず、

かつ土地購入も同時に行わなければいけない状況であるため、

目先の金利の安さに重点を置いて住宅ローンを選ぶのではなく、

リスクが最も少ない商品を選ぶようにすべきです。

おはようございます。

SIMPLENOTE京田辺・城陽スタジオです。

つまり、銀行から借入れする金額が大きい方ほど、

少々金利が高く返済負担が上がってしまうとしても、

返済金額がずっと変わらない全期間固定型の

住宅ローンを選んだ方がベターであるというわけですね。

金利上昇リスクを回避しておいた方がいいからです。

これまで貯金癖がついてなかった方が、

家を建てたことをキッカケとして

急にお金が貯められるようになるわけではないし、

そんな中、先が読めない不安定な返済計画を立ててしまったら、

破綻するリスクだけが高くなってしまいますからね。

また、現在は変動型商品と全期間固定型商品の

金利差がそれほどないということも、

全期間固定をオススメさせていただく

大きな理由でもあります。

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とはいえ、取扱う銀行によって貸出条件も違うし、

選ぶ商品を間違えてしまうと、

後から取り返しがつかなくなってしまうことも

あり得る話なので、ここからは、

この全期間固定型商品の注意点について

お伝えしていきたいと思います。

その1:初期費用が余分にかかる・・・

まず1つ目の注意点が、

変動型商品には必要がない余分な手数料が

初期費用としてかかってくるということです。

この費用も、銀行によって違ってくるので、

金額は一概には言えないのですが、

一般的には、借入額の2%が必要となります。

2500万円借入れするとしたら50万円ですね。

となると、土地や家に使える予算が、

その分だけ減ってしまうということになります。

それゆえ、このような手数料が掛かることも

資金計画に組み込んでおく必要があります。

その2:どこの銀行でも金利が同じではない・・・

例えば、A銀行(2020年4月2日時点)であれば、

全期間固定型商品の「最下限金利」は1.20%で設定されており、

「保証料分割後払方式」を選択した場合、

これに保証料0.2%が上乗せになってくるので、

貸出金利は1.4%ということになります。

これに対し、住宅金融支援機構のフラット35 (2020年4月2日時点) は、

住宅金融支援機構が定める家の基準さえ満たせば、

最初の10年間の金利は1.05%(1.30%-0.25%)であり、

11年目以降の金利は1.30%となっており、

A銀行よりも、より安い金利で借りることが出来、

その分返済金額を抑えることが出来ます。

このように、銀行によって貸出条件が違うので、

比較検討しつつ選ぶ必要があります。

その3:借り過ぎてしまう・・・

そして、最も怖い失敗は、

住宅ローンを借り過ぎてしまうことです。

とりわけ、フラット35という住宅ローンは、

銀行が貸してくれる金額よりも

遥かに多くの金額を貸してくれるため、

身の丈以上のローンを組んでしまいやすい商品でもあります。

一般的に、銀行では、

年収400万円の方が貸してもらえる金額は、

2000万円〜2200万円ぐらいですが、

これがフラット35になると、

3800万円もの金額を最大で貸してくれるようになります。

また、夫婦の収入合算をして

借入れされる方も数多くいらっしゃいますが、

合算して収入が600万円になった場合、

銀行が貸してくれる金額は、

3000万円前後になるのに対し、

フラット35では、5800万円もの金額を

最大で貸してくれるようになります。

しかし、その状況に甘えて、

身の丈以上の多くの金額を借りてしまったとしたら、

間違いなく建てた後に、

そのしわ寄せがやってくることになります・・・

それゆえ、借りていい金額貸しててくれる金額を、

資金計画によって見きわめなければいけないんですよね。

いかがですか?

これらが全期間固定型商品を選ぶ際に、

注意しておくべきポイントです。

ということで、予算設定と住宅ローン選びは、

家づくりで非常に大切なことなので、

家のことや土地のことばかりに気を取られずに、

しっかりと現実を見つめながら

考えるようにしていきたいですね♪