vol.171 面積が重要じゃない理由?

家を建てる多くの方が、
35坪ぐらいの家にしたいとおっしゃるのですが、
ですが、実際はほとんどの人にその広さは必要ありません。

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では、なぜ家の広さは35坪も必要じゃないのでしょうか?

35坪という広さの家を細かく解剖した上で、
その中のいらないものを省いていく
という流れで進めていきましょう。

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最もポピュラーな家の内訳

35坪の家を総二階建てとするならば、
(1階と2階の面積が同じ家です)
この家は1・2階それぞれ17.5坪ずつとなり、
これを畳数に変換すると35畳ずつです。

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そして、それぞれのフロアに必要な
部屋と広さを当てこんでいくと、

(1階)
玄関・ホール2畳、土間収納3畳、
LDK16畳、階段2畳、
水回り6畳、和室(洋室)6畳

(2階)
階段2畳、廊下3畳、トイレ1畳、
寝室10畳、ウォークインCL3畳、
納戸(リモート部屋)2畳、
子供部屋7畳(クローゼット含)、
子供部屋7畳(クローゼット含)

といった感じになります。
おそらく、等身大と謳われているモデルハウスや
完成見学会でご覧になる家の多くがこんな感じではないでしょうか?

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では、仮にあなたが資金計画の結果、
ここから家の予算を削らないといけないとしたら
この中の何をどのように削ればいいのでしょうか?

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住みやすさや使いやすさを一切損なうことなく、
また将来も困ることなく暮らし続けられる家にするためには、
どのように考えればいいのでしょうか?

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用途を特定しない

まず、考えるべきことが、
部屋の用途を1つに絞り込まないということです。

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例えば、この家では1階に
LDKとは別で部屋を1つつくっていますが、
その理由は、子供たちが小さいうちは、
この部屋をおもちゃ置き場や遊び場にしようと思っているから、
そして、親御さんが泊まりに来た時に使ってもらえるから、
さらに、老後2階に上がるのが億劫になった時寝室として使えるから、
この3つではないでしょうか。

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しかし、子供部屋を1階につくると
この部屋を丸ごと削ることが出来ると思いませんか?
こうすれば、子供たちのおもちゃ置き場や遊び場を
子供部屋と別につくる必要がなくなるし、
親御さんが泊まるにしてもこの部屋を使ってもらえるからです。

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また、子供たちはやがて家を出て行くでしょうから、
老後、その部屋を寝室や、
あるいは別の用途として使えるようになります。

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そんなわけで、発想1つで
和室(洋室)を6畳丸ごとカットすることが出来るというわけです。
もちろん、この部屋がなくなったことで不自由になることもなく。

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また、この発想は2階に出来る廊下もカット出来ます。
子供部屋が1階になれば、
廊下から出入りする部屋が少なくなるからです。
ということで、この発想の副産物として
2階の廊下も2畳カットしますね。

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適切な部屋の広さ

では続いて部屋の広さについてです。
言及するのは寝室と子供部屋です。

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部屋の広さを考える時に、
想像してもらいたいことが、

★その部屋で過ごす時間とタイミング
★その部屋にどんな家具を置くのか?

の2つです。

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まずは寝室からいきますが、
寝室で過ごすのは、ほぼ確実に「寝る時だけ」ですよね?
そして、置くものはベッドだけですよね?
併設してウォークインCLがあるため、
荷物は全部そこに置くでしょうし、
もはや部屋にテレビすら必要ないかもしれませんしね。

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ゆえ、ただ寝るだけの寝室には
10畳もとる必要なんてないんですよね。 
ということで、あっさりと4畳削り
6畳という広さに調整したいと思います。

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子供部屋に関しても
子供たちはいつか家を出て行き
それ以降は使わない部屋となる可能性が高いことから、
必要最小限の広さにしておいても別段問題なく
その適切な広さは4畳半ぐらいではないでしょうか?
部屋と別にクローゼットもありますしね。

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住みやすさが損なわれると感じますか?

ここまで考えてきたことを
全て合計すると実は面積が7.5坪小さくなります。
つまり、35坪から27.5坪まで縮まったわけですが、
では、そうなったことで
住みやすさや住みやすさは損なわれるでしょうか?

決してそんなことはありませんよね。
このように、部屋のつくり方や使い方、
そして間取りの発想一つで家づくりは大きく違ってくるので、
家を建てる時には「○○坪は欲しい」と決めたり
家の価値を面積だけで、はからないほうがいいと
覚えておいてくださいね♪