vol.122 明るさと使いやすさと居心地の良さと?

周囲3方向全てに2階建ての家が建っている
間口がやや狭い東向きの50坪の土地は、
パッと見は日当たりが悪そうに見えます。

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それゆえ、こういった土地には、
一般的には2階建ての家を建て、
かつ出来るだけ全ての部屋を南向きでつくり、
その部屋の南には大きな窓をつくることと思います。

日陰となる部分を避け、
直射日光が当たりそうな場所だけで
家を建てるようとするからです。

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しかし、南につくった大きな窓は
もちろん外から丸見えになってしまうので、
間違いなくそこにはカーテンが設置され、
かつ、それらは開けられることなく
月日が過ぎ去っていくことでしょう。

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また、カーテンだけにとどまらず、
防犯や飛散物からガラスを守るための
シャッターまで設置され、
暑さを遮断するために、
それらまで閉じられた状態になります。

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そして、家の中が暗くなってしまうという
悲しい結末を迎えることになります。
これが、一般的な間取りのお家が
実際に住み出してから直面する現実です。

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解決策とその考え方

では、住んでビックリみたいなこの状態を
事前に防ぐためには、
一体どのようにすればいいのでしょうか?

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その方法は、
より多く窓をつくるのではありません。
窓をたくさんつくっても、
結局、丸見えになってしまうのでは、
カーテンやシャッターで光を防いでしまうだけだし、
窓をつくればつくるほど、
耐震も温熱も悪くなってしまうし、
コストも高くなってしまうだけだからです。

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この問題を解決するためには、
直射日光が必要な場所とそうじゃない場所を
あらかじめ理解しておく必要があります。

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例えば、玄関もリビング同様に
明るくしたいと思うでしょうが、
そのために直射日光は必要でしょうか?

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また、寝室はどうでしょうか?
日が沈んでいる時間に利用するこの部屋に、
果たして、日当たりの良さを求めるべきなのでしょうか?

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子供部屋に至ってはいかがでしょうか?
子供たちが家を出て行った後、
どのように使うかまで考えながら家を建てるとしたら、
その部屋の日当たりの良さは
あなたにとって欠かせない条件なのでしょうか?

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では、逆にみんな当たり前のように
洗面やお風呂場を日が当たらない場所に配置しますが、
あなたは本当にそれでいいのでしょうか?

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室内、室外にかかわらず洗濯を干す場所は、
日当たりがいい場所にしたいと
お考えにならないのでしょうか?

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かつ、その動線も少しでも楽にしたい
とお考えになるのではないのでしょうか?
干すにしても、取り込むにしても、
また片付けるにしても、
少しでも無駄のない間取りにしたいと
お考えなのではないでしょうか?

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今、お伝えさせていただいた内容は、
全て、冒頭の家の間取りのつくり方とは、
真逆の考え方と言っても過言ではありません。

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しかし、この考え方に基づいて
間取りを考えることが出来れば、
圧倒的に明るくて、
圧倒的に使いやすくて、
圧倒的に居心地がいい住まいを
どんな土地でもつくることが出来ますよ♪