vol.46 これからの家づくりの心がけ?

年々、建築資材の価格が徐々に上がっています。

また、国が指定する耐震や断熱に対する基準が、

厳しくなったことで、

そもそもの建築コスト自体も

高くなっているのが現在の家づくりです。

そして、それに加えて、

消費税も徐々に高くなっていっているため、

ほんの数年前と比べても、

家づくりに対する負担が、

ずいぶんと大きくなってきているのが

現実ではないでしょうか?

・ 

このような物価の上昇に連動して、

賃金も上がっていっているなら、

これはこれで問題のない話なのかもしれません。

しかし、実際のところ、

年々、所得が上がっていっていますか?

なかなか実感がない方も多いんじゃないでしょうか。。

家づくりも時代に合わせてしなければいけない

材料代のアップや基準のアップ、

そして税のアップによって、

建築コストはどんどん上がっていっているのに対し、

所得が上がってないか、あるいは、

今後も上がる見込みが薄いのであれば、

出来るだけ、家に対する負担を

減らす方向で考えなければいけません。

そして、品質を落とさず、

それを実現するためには、

面積を小さくするしか方法がありません。

しかし、いくつかの理由から、

家を小さくすることに対する抵抗感が拭えず、

多くの方が、結局、

家にお金をかけ過ぎてしまっています・・

理由その1:みんながそうしているから

家を建てようと思い、

住宅展示場や完成見学会に行く。

そこで目にするのが、

同じような間取り・同じような広さのお部屋…。

1階には広いリビングの他に和室・・

2階には寝室と人数分の子ども部屋・・

各部屋に、それぞれ収納・・

大容量のウォークインクローゼットや納戸・・

ご主人専用の書斎・・

奥さん専用の家事室・・

自分たち用と来客用の玄関・・

これらの要素が実現されている

お家を見続けていった結果、

夢と理想ばかりが膨らみ、

多少経済的な負担を背負ってでも、

当たり前のように自分たちの家にも、

これらの要素を求めるようになります。

理由その2:家を坪数で判断してしまうから

そして、家が大きくなってしまう2つ目の理由が、

「家はこれくらいあるものだ」という固定概念です。

「最低でも30坪はあるものだ、

出来れば40坪ぐらいは欲しい」

このようにお考えの方が、

数多くいらっしゃるのではないでしょうか?

それだけの大きさが、

暮らし的にも予算的にも必要なものなのかどうか、

そんなに深く考えずに決めてしまっていませんか?

理由その3:虚栄心から

最後に、3つ目の理由として、

“小さな家を建てることが恥ずかしい”

ということも少なからずあるのではないかと思います。

みんなより小さな家になってしまうことに対して、

劣等感を抱いてしまうとか、

カッコ悪いことだと思ってしまうということですね。

また、家だけに限らず土地に関しても、

出来るだけ広く買いたいという感情を、

誰しもが少なからずお持ちなのではないでしょうか?

 ・

そして、冷静に自分自身の

予算と照らし合わせが出来なくなり、

適正な予算を遥かにオーバーした

買い物をしてしまう・・・というわけです。

家づくりは、あなた自身にとっての

適正な予算の範囲内で行うべきです。

 ・

なので、まずは

あなたにとっての適正な資金計画を、

今だけじゃなくもっと先のことまで見据えた上で行いましょう!

土地や家に一体いくらかけられるのか?を知り、

その範囲内で出来る家づくりをしましょう!

家を考える時、

決して家の面積にはこだわらないようにしましょう!

たとえ、周りのみんなよりも

面積の小さな家になったとしても、

設計次第で、より暮らしやすく

より開放的な家にすることも出来れば、

よりオシャレでより高級感溢れる家にすることも出来ますよ♪

ということで、“家はこういうものである”

という固定概念に縛られて、

家を負担にしてしまうことのないよう、

充分注意して家づくりを行っていきたいですね♪